Metal Fatigue III

一般オタクの日記帳

出社に対するノスタルジーさを感じる人と、相容れない神経質さを持つ人の話

ども、ちたんです。

 

僕の勤める現場はここ2年ちょっとの間完全テレワークだったんだけど、近いうちに週1出社になるらしい。

僕ははっきりと拒絶感を覚えているし全員そうだろうと思ってたんだけど、どうも周りの反応を見るにそうでもないらしい。

普通にもやもやするので自分の思考回路をアウトプットしてみます。

 

一応の注釈として「IT職などの、テレワークをしようと思えばできる業務内容」であることが前提の文章になってます。

テレワークのどこが良いのか

もともと感染症対策として広まったテレワークだから当然「感染症拡大を防ぐ」という実利的メリットがある。でもそれ以外にも相当多くのメリットがあると思うんだよね。

 

まず通勤という行為をしなくて良い。

通勤時間って「仕事のための時間」にも関わらず給与は発生しないわけだし、そこの時間が少なければ少ないほど実質的な時給は上がる。

それに通勤の間は多くの場合満員電車に乗ることになり、大したタスクはこなせないと言って良い。普通に三者とあんなに密着する必要のある日本の満員電車は狂ってると思うし、衛生面的にもかなりの問題がある。

そして日本は四季とかいう気候特性があるせいで、通勤時間中は冬は寒さ・春は花粉・夏は酷暑に悩まされることになる。

これらの身体的・精神的ストレスを0にできるんだから、それだけでもテレワークというシステムの恩恵は計り知れないよね。

テレワークであればその分の時間は当然好きに使えるわけで、1日数時間の積み重ねが非常に大きいものであることは言うまでも無い。出社した日は食事と睡眠で手一杯で一切自由時間が無いという場合だってあるし、極論テレワークであることで手を出せる趣味も少なくないと思うんだよね。

 

出社して業務にあたる中でも、どうしても第三者がいる空間だと気を遣わないといけない部分が出てくる。服装や身だしなみも外で一日過ごせる程度には整えないといけないよね。

出社だと集中したい時に周りの人間によって集中力がかき乱されることだってよくあるのに対し、テレワークだと好きな音楽聴きながらの仕事もできる。業務効率の面でもモチベーションの面でも段違いだと思う。

環境面でいうと、机も椅子もモニターも基本的に用意されたものを使う必要があり、それが自分の体に合うとは限らない。日に8時間以上過ごす環境なので、体に合うかってかなり重要。

僕は前職の現場の椅子が劣悪だったせいで痔を発症させ慢性的腰痛を悪化させた。痔は1年半かけてある程度は治したけど今でも時折痛むし、腰痛に至っては全く治る気配が無い。基本的に体は一度壊すとなかなか完治しないからね。

 

あとこれ普通にあり得ないと思うんだけど、家だと冷えた飲み物がいくらでも飲めるのに出社だと厳しいんだよね。僕は普段麦茶ばっかり飲んでるけど、家だと2Lで10円絶対かからないのに外だと600mlに対し100円はかかることになる。当然これらの費用差は全く給与には還元されないわけだ。

昼休みも家だと横になれるベッドがあり心身を休められるのに対し、出社だとそうもいかない。食事を摂るにしても外だと家の軽く数倍の費用がかかることになるし、そもそも職場環境によっては落ち着いて食事を摂れる場所があるかどうかも怪しい。

こういう無駄な金銭的/心理的なコストを払わなくて済むのもテレワークのメリット。何なら前職では僕毎日昼休みにカラオケボックス行って寝てたからね。

 

 

僕の考えるテレワークのメリットはこんな感じ。

というより出社のデメリットがあまりにも多くて、それが無いテレワークのほうが快適だよねという話になってしまう。

 

こういう話で出社のメリットとして「質問などのコミュニケーションがとりやすい」なんて聞くけど、仕事なんだから疑問点が出たら環境によらず解決する手段をとるのははっきり言って当たり前なんだよね。気が重いのはわからんでもないけどその気の重さを環境のせいにしてるだけでしょ、と思う。

「対面のほうが管理職にとって管理しやすい」も同じ。「管理しづらいからお前ら出社しろ」は管理職の欺瞞もいいところでしょ。努力不足だねと言いたい。

唯一出社のメリットとして同意するのが「人脈を広げられる(かもしれない)」といったところ。テレワークだとWeb会議こそあれど、なかなか人と雑談する機会って無いんだよね。

まあそれも数ヶ月に一回飲み会を開けばいいし強制にしたいなら業務時間内に懇親会を開けばいいわけで、何も通常業務の一貫としてやるべきじゃない。そもそも「雑談のために仕事してるんか?」って話になるのでこれもメリットに入れていいかも微妙かな。

 

 

 

 

 

 

出社への意識に対する世代格差

以上に挙げた点から僕は「テレワークの方が良いのは自明だろう」と思ってたんだけど、どうも世間的には定期的な出社義務を課すのが主流になりつつあるらしい。

でここからの話は強いて挙げるなら……って程度の温度感なんだけど、出社歴の違いから価値観の差が生まれている面はあると思うんだよね。

おそらく多くの人にとってテレワークで仕事してた期間って長くて4年程度なんだけど、出社で仕事してた期間は社会人になってからそれまでずっとなんだよね。

僕なんかは出社もテレワークも計3年ずつくらいだけど、40代の人なんかは出社が20年以上に対しテレワークが4年未満になって期間比率が大きく逆転するんだよね。

 

多分出社を強制してくるような人にとっては「昔に戻るだけ」って、ある種ノスタルジー的な感覚でいるのかもしれない。

数十年過ごしてきた「出社が当たり前」という価値観のもとでテレワークをしてきた立場からすると、あくまでテレワークは暫定措置で出社強制は「あるべき姿に戻す」といった思考回路なのかなと思った。そういう思考回路がある、ということに関しては理解できなくもないんだよね。

 

で、理解はした上で言いたいのが「出社させることにどんな"メリット"があるのか、今一度考えてみませんか?」ということ。

僕……というより今の20代は、出社とテレワークの比率が半々程度の社会人生活を送ってきたからどちらが当たり前って価値観が無いんだよね。そういう立場からすると、双方のメリットを比べて判断しようという思考回路になる。

そこでちゃんとした理由やメリットが無かったら「出社を強制された」という不満感だけが残ることになるんだよね。

もちろん20代の中にも出社に抵抗感が無い人はいるだろうけど、でも"納得"はされないんじゃないかなと思う。

 

何も出社自体を否定したいんじゃないんですよ。

世の中には出社しないとできない業務だっていっぱいあるし、そういう業務のために出社するのは「仕事の一貫」として理解できる。他にも出社したほうが仕事が捗るって価値観の人もいると思うし、そういう人ははいくらでも好きに出社すればいいと思う。

ただそういった理由が無いにも関わらず出社を強制させるのは違うんじゃないかな~と思うわけ。

出社うんぬんに限らずよくブラック企業が「企業風土が~」とか言ってるけど、冷静に考えてカスですからね。ただ勤務場所を変えただけでそんなもん定着するわけねえだろ。仕事の中のコミュニケーションはリモートでも当然発生するわけで、その積み重ねで醸成できてない企業風土ならその程度なんだよ。

 

大体「昔に戻るだけ」理論が通るのであれば、未だに現金で決済して固定電話でやり取りして筆で文字書いてるんですか?って話だからね。

そこは「昔に戻す」んじゃなく「新しい選択肢の1つとして受け入れていく」って考え方をしていこうよ、と思う。

 

 

 

 

 

 

神経質さと妥協すること

ここからは自分の話。

自分でいうのもなんだけど、僕はそれなりに神経質な方だと思う。

あくまで自己評価としては「人に何かを強制しない代わりに自分も人に何かを強制されなくない」という思考回路で生きているつもりなんだけど、そんな僕がされて一番嫌なことのうちの一つが「正当な理由が無く人に何かを強制されること/権利を奪われること」なんだよね。

少なくともここ10年近くはそういうことに徹底して抗って生きてきたという自覚がある。抗った結果勝ったり負けたりしていて、そんな"抗い"が今の僕の価値観の礎になっているわけで。

 

だから今回の出社強制の流れは本当に納得がいっていない。今の現場に対して今までで一番怒ってるし、今週はイライラしすぎて仕事に手がつかなかった。

よく「やってれば慣れるよ」なんて言葉があるけどこれも本当に好きじゃなくて、「時間をかけて妥協しろ、折れろ」と言っているのと同義だと思う。

でも納得いってなくてもそれを"とりあえず"で飲み込む力が無いと社会で生きていくのは難易度が高いのかもしれないな、とうっすら思わされたね。う~ん、一番嫌いだなあそういうの…………

 

 

 

 

 

 

おわりに

神経質だと今の社会生きづらいなぁ……って話でした。

 

昔も神経質な人は当然いたと思うけど、昔と比べて「我慢することで何か利益が生まれる」って価値観が失われつつあるんだよね。

働いていれば仕事も家庭も一生安泰って時代でも無いし、そういう意味では「仕事という名の"宗教"が廃れてきた」って言い方もできるかもしれない。

当事者じゃないから推測だけど、多分昔より世代間断絶の度合いは段違いに大きくなってるんじゃないかな。

 

少なくとも僕は我慢や妥協するのが良いことだとは思えないし、これからも抗える範囲で抗っていきたいとは思う。

いつかは疲れて妥協できるようになるのかな。それとも疲れて心身を壊しちゃうのかな。まあ現段階だと何とも言えないですね。

 

あととりあえず選べる現場の選択肢を増やすために資格とか取ろうかな、と思っています。

正直エンジニアはあんま興味無いし、マネジメント方面の資格を長い目で目指してみようかな。

 

 

久々にとりとめのない文章を書いた気がする。

文章化すると自分の思考回路に間違いがないことを再確認できるからやっぱり文章化していくべきかもしれんな。

また気が向いたら書きます。それでは~~