Metal Fatigue III

一般オタクの日記帳

女装体験施設で推しVTuberのコスプレをした話

こんばんは、ちたんです。

もうタイトルがオチみたいなとこあるけど、先日推しのコスプレ(女装)をしてきました。何????

また「濃い記事ばっかで草」って言われそうだけど、今回も経緯や体験記を書き連ねていこうと思います。

きっかけ

元々結構前から「人生で一回くらいは女装しときたいな」とは考えてたんだけど、

僕はもう25歳なので(本当に悲しい)女装するならそろそろしとかないとマジで絵面がきついぞ……」と思ってたのね。

 

で、旧友と数年ぶりに会った時に彼とそんな話をしたところ、「次遊ぶ時女装しに行く?」と誘ってくれました。

そう、彼は女装経験有りだったんですね。平成から令和に変わる瞬間を女装して過ごしたそうです。何それ。

 

それから数か月経ち、シルバーウィークに9連休を獲得したことから「いい機会だしそろそろ女装しとくか……」と思って彼を誘いました。

で、そんな中でふと天啓を得ます。

 

 

推しのVTuberのコスプレしたら面白いんじゃね??

 

 

そういえば僕が推しているVTuberさんって結構一般的な服装のモデルでやってるんですよね。

なのでワンチャンコスプレできるな???と思いました。

多分人生で最初で最後の女装だし、どうせやるなら本気でやった方が面白いと思っていたのでまあ思いついて良かったです。

 

 

 

 

 

 

前日まで:下準備

当然僕は女装経験もコスプレ経験も無かったので、コスプレするにあたり何が必要とかわからないわけで。

で、たまたま友人に女装有識者がいたので彼に通話で色々聞くことにしました。

彼は詳しい上にマジの聖人で、僕が「推しVTuberのコスプレしたい」と狂ったことを言ったら衣装の買い場所・脚の毛の剃り方・自然に見せるテクニック・おまけに女装の際に女物の下着を買うべきかどうかまでを全てレクチャーしてくれました。

Yシャツのボタンが左右のどちらについているかは男女で異なる」とか初めて知りました。

友人に有識者がいてくれてよかった……(しみじみ)

 

そんな中で彼に「推しのVTuberさんどんな人?」って聞かれたんだけど、回答めちゃめちゃ悩んじゃった。

こんなに好き好き言ってるくせに「どんな人?」がすぐ言語化できないの、逆にガチ感あって嫌だな~~となりました。

その場では「頭のネジが数本抜けててやることがぶっ飛んでる」「陽:陰の割合は4:6くらい、根っこは陰なんだろうけど社交性は高い」「実は結構しっかりしてるしだいぶ頭良いんだと思う」といったことを言いました。いやこの回答もどうなんだ。

今思い返したら僕はその推しの紹介パワポを作ったことがあるのでそれを見せればよかったかもしれない。

 

 

 

その次の日、一緒に女装体験に行く旧友と通話で流れなどを打ち合わせました。

その中で彼が女装した時の写真を見せてもらったんだけど、結構可愛くてテンション上がったよね。

どうせやるなら可愛くなりたいけどイメージが付いてなかったので、写真見て「意外といけるのかもな」とイメージが沸いたのもあります。

 

で、「衣装揃えてるんだけどカーティガンとヘアピンだけ見つからないんだよね~」といった話をすると、彼が

ヘアピン作ろうか?

と言ってくれました。え?????

実際彼は元模型部部長かつ今もそういう物作りが本職なので、手先の器用さと物作りに関しては圧倒的信頼を寄せていました。模型部で自分が作った模型を踏み壊して遊んでた僕とは大違いだね。

なので「じゃあ頼む~~~」となりました。オリジナルグッズ誕生の瞬間です。

後で聞いた話によると、最近女の子にチタン製イヤリングを作ってあげたそうです。すごい。10年前にルポ中年童貞という本を読んでいた彼が今見た目も行動もイケメンになっており、時の流れってすごいな~……と思いました。

 

 

 

彼らと打ち合わせた数日後、ポチった衣装が届きました。

既に脚はつるつるにしており準備万端だったので、仕事中だったけど迷わず着ましたちゃんと可愛くてテンション上がったよね。

弊現場はWeb会議でカメラ映さなくていいので、コス衣装を着た状態でWeb会議に出て喋っていました。

 

ちなみにこれは白衣に同梱されてた紙なんだけど、

僕その白衣を使って女装コスプレするんだけど大丈夫そ???

こういうこと書かれると罪悪感あるな……

 

 

でふと思ったのが「胸どうしよう問題」。

推しのモデルは胸が目立つサイズでは無いし、推しVTuberさん自身もそういう話が好きじゃなさそうなのは知っていたので、当初は特にこだわらず何もしない気でいたんだよね。

でも、やはり女物の服を着ると傍から見た時ちょっと胸が物寂しいのよ。

それに僕の性癖を知っている友人たちからどうせ「えっ、胸は盛るべし高校出身のくせに胸盛らなかったの??」と言われるだろうというのは目に見えていたし、僕の心の中のモルペコもこう言っていました。

ちなみにこの画像は大爆笑しながら2分で作った



なので、彼らを黙らせるためにも試しに盛ってみることにしました。

 

紙を丸めた上で■■■■■■■■■■■*1して胸部に装着したところ、「盛れはしたけど形がごわごわしてて気持ち悪い」「紙が胸に当たる感覚がなんかこうよろしくない(婉曲表現)」といった点から没になり、大人しくパッド入りのブラをポチりました。

初めからそうしろ。

 

 

 

 

 

 

当日:いざ女装

台風が上陸する中、電車で向かいに座っていた短パンのおじさんに対し心の中で「僕の脚のほうが綺麗だが?」と謎のマウントを取りながら新宿へ向かいました。

その後友人と合流し、軽食しだべった後に女装体験施設に向かいます。

新宿2丁目のLGBTタウン内の某所にある「女装もできるバー」というコンセプトのその施設は、ぱっと見普通のビルで「えっこんなところにあるんだ」となった。

まず受付を済ませるんだけど、受け付けてくれた店員さんが女装されているお兄さん(お姉さん?)でなるほど……となったよね。見た目も所作も超可愛かったです。ちなみにこの後出てくる店員さんも全員女装されているお兄さん(お姉さん)です。

 

 

その後いざ女装!となり、持参した衣装に着替えた上で店員さんのお兄さん(お姉さん)にメイクしてもらいます。

「このVTuberさんのコスプレがしたいです!」と言い名前を伝えて調べてもらうと、「顔がナチュラルだから難しそうだけどやれるだけやってみるね」とのことでした。

初対面な店員さんのスマホに僕の推しの顔がでかでかと映っていて、なんか不思議な気分になったよね

 

当然メイクなんか初めてしたんだけど、思ったより色々できるのね。

肌塗ったりつけまつけたりメガネ跡隠したりはもちろんだけど、謎の器具で「目を二重にしますね」って言われた時は「目を二重にする!?!?!?」とびっくりした。そんなことできるんだ。

 

そんなメイクをしてくれたお兄さん(お姉さん)は店内BGMを司っているらしいんだけど、流れていたBGMが

・電乱★カウントダウン - Peaky P-key
・ヒトガタ - HIMEHINA
・ブルー・フィールド - Trident
・コスモポップファンクラブ - ナユタン星人 ft.000 & ナナヲアカリ
・Instant Love - La prière

で腰抜かしたよね。え、僕の脳内見た??

特にInstant Loveでまじでびっくりして、「えっInstant Loveじゃないですか!!」って言っちゃった。

僕はInstant Loveの作曲者であるaran氏の大大大ファンなので知ってたんだけど、どうも彼(彼女)はボーカルユニットLa prièreのファンらしいです。おまけにチュウニ+オンゲキ勢かつアニクラDJもされているらしい。そんなことあるんだ。あまりにも趣味嗜好が僕と似ていてびっくりしました。

Instant Love、まじでいい曲なので全人類聴いてください。この記事長いのでこれBGMにして続き読んでくれ。

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その後彼(彼女)からはLa prièreの「Three piece!」という曲を勧められ(いい曲だった……)、

www.youtube.com

僕はaran氏の「Random Access Emotions」を彼(彼女)に勧めてきました。

www.youtube.com

 

 

そんな話をしながら1時間近くかけてメイクをして頂きました。

こんな手間も手先の器用さも求められるメイクってまじで大変なんだなと改めて思いました。一回一回はここまで時間をかけないにせよ、毎日メイクをしている世の女性は本当にすごいと思う。

メイクが施された自分の顔を見た感想は、「自分じゃない自分がそこにいる」だった。

流石に自分の顔は見慣れているためか、メイク後でも顔の共通点に気付いてしまい「明らかに別人!!!!」とまではならなかったんだけど、それでも普段の自分の顔とは全然違くて「リアルFaceAppかな」みたいなことを思いました。

※写真は後で載せます。

 

ちなみに隣で自分でメイクをしていた友人は明らかに別人になっててウケました。メイク上手いな。

 

その後は店舗内のバーカウンターで店員さんたちと喋ったり、SNOWで自撮りしたりして過ごしました。

台風が来ていたのでお客さんはほぼいなかったんだけど、そんな中いらっしゃった方が「イギリス人のトランスジェンダー」の方だったんだよね。

そんな方と翻訳アプリを使いながら(友人は普通に英語を喋っていた)当たり前のように会話がなされる店内を見て、「良い雰囲気だな」と素直に思った。

そんな店内でマッドサイエンティストっぽい写真を撮ろうと持ってきた小道具(サングラスと試験管)を使ってたら、イギリス人の方に「like a science experiment(理科の実験みたい)」と言われました。草。

 

談笑したり写真を撮ってもらったりしていたら終電近くなり帰ることに。

メイクを落とした瞬間いつものオタクが出てきて「まじで魔法が解けちゃったな」と思って鬱になりました。

その後店員さんに暖かく送り出してもらい、友人にSNOWでの盛り方を教えてもらいながら帰宅しました。

いやーいい体験だったな。いつかやりたいと思ってはいたけど1人じゃ経験しにくいので行けてよかったです。各方面に感謝!

 

 

 

 

 

 

撮った写真

気になる人は気になると思うので、撮って盛った写真を載せておきます。

まあそれなりに可愛くない?可愛いって言えよ。おい。

 

SNOW初めて使ったんだけどあれ思ったよりすごいね。

目のサイズとか輪郭がいじれるのは知ってたけど、口とか鼻の大きさや形も結構細かくいじれて面白かった。MiiとかPSO2のキャラクリを思い出したね。

でも「どのパラメータをどういじれば可愛くなるのか?」はいまいちわからなかった。パラメータの使い方もわからないし、何よりベースが自分の顔だから俯瞰して可愛くするのってすごく難しいんだよね。

盛りすぎてグロ画像になってる自撮り写真をたまに見るけど、まあ時としてそういうダークマターが生成されるのは仕方ないのかな……と思った。

上の写真も正直「可愛いって何……??」って言いながら盛ってました。

 

あとアンダーリム眼鏡は僕の性癖趣味です。持っていたハーフリムの眼鏡を上下逆につけています。ぱっと見で逆なのバレてなさげだったので安心しました。

 

 

ちなみに「理科の実験みたい」と言われたマッドサイエンティストコンセプトの写真がこれ。100均のサングラスをかけて試験管にジンジャーエールを入れて撮りました。

ちょっと気に入ってたんだけど、友人に「sy○muさんみたい」って言われてからそうとしか見えなくなっちゃった。あーあ。

 

 

1個心残りがあって、それが「煙草吸ってる写真を撮り忘れた」こと。

女の子が煙草を吸っている絵面が性癖という裏設定があるので撮りたく、わざわざ普段あまり吸わない煙草を持っていってたのに完全に忘れてた。

悔しい~~~、ちょっとリベンジしたくなってきたな……

 

 

 

 

 

 

思ったこと

こんなことをしておきながら実は内面は真面目という裏設定があるので、ちょっとだけ真面目なことを書きます。

 

多様性ってなんだろう

行った店舗が「良い雰囲気だった」って上に書いたんだけど、その話。

 

僕は性的指向性自認的にはノーマルなんだけど、こういう店舗に自分みたいな「コスプレしてみたい」ってだけの人が行っていいのかなとちょっと思ってたのね。歓迎されないんじゃないか、みたいな。

そんな中、帰り際店員さんが「またおいで、推しもう1人いるんでしょ?」と言ってくれたのがすごく印象的で。

営業トークなのかもしれないけど、それでもかなり嬉しかった。

 

なんというか、こういう店には店員さん・客含め様々な性別や性的指向性自認・国籍の人がいるわけで。

それに対し「配慮するでもない・変な目線で見ることもない・ただそこにいる"一人の人間"として接する」ことが当たり前になされてたんだよね。それに対し多様性ってこういうことと気付かされました。

今の世の中「多様性」なんて言葉が独り歩きしてるけど、多様性が認められた世界って多分「属性とかそんなものに囚われず、ただ目の前の"人"を"人"として見る」世界なんだろうなと思った。

 

その店員さんには「推しはもう1人いるけど、太もも出てるし服ふりふりだからコスプレは難しいかも」なんて返したんだけど、コスプレとか関係なく単純にバーとして訪れるのも良いなと思わせてくれるような良い場所でした。

いつか今回と同じコスプレで煙草吸いにリベンジしてもいいかもね。

 

 

 

言語の壁

その店舗で偶然その場にいたイギリス人の方についてなんだけど、

積極的に写真を撮ろうとしてくれたり最後には集合写真を誘ってくれたりで交流を図ろうとしてくれたんだよね。多分すごく良い方だったんだと思う。

でもやっぱり言語の壁があって、あまり僕の方から積極的にコミュニケーションが取れなかったのを今でもずっと心残りに感じています。

 

僕自身一応遥か昔に英検2級を取っていたし、英語の読み書きは多少出来る方だと思っていたのね。

でもそんな机上の学習なんかその場では何一つとして役に立たなかった。いつもと違う言語でスムーズにコミュニケーションを取るって想像より何倍も難しい。

僕は対面している人の持っている価値観や文化を知ることがそれなりに好きだし、おぼろげに「外国人の友達が欲しい」なんてこともずっと思ってた。

でもその絶好の機会を自分の能力不足で無に帰してしまったわけだ。あまりにも悔しい。

 

"英会話"をちゃんと勉強したいなという気持ちにさせられました。時間とお金に余裕が出来たらやりたいこと、の1つとして覚えておこうと思います。

 

 

 

 

 

 

まとめ

濃い体験だったな……

心残りはいくつかあれど、自分の知らない世界を知ることが出来て満足だし心の底から楽しかったです。

女装のイロハを教えてくれた友人、連れて行ってくれた友人、メイクしてくれた店員さん、女装許可をくれたりした推しには感謝してます。ありがとう!

 

 

最近の僕の考え方の軸の一つに「やりたいことはやりたいと言ったほうが良いし、やった方がいい」というのがあります。人に迷惑をかけない範囲でなのは当然だけど。

少なくとも僕はそういう生き方をしていたほうが楽しいなと実感しています。

 

また色々手を出してみたいな!今僕がやってみたいことは

・1食に2,3万円かけてみる
・パラグライダー / スカイダイビング / バンジージャンプ(空飛びたいだけ?)
家電を破壊できる施設に行く
・英会話を勉強する←New!!

とかそんな感じ。お金と時間に余裕が出来たら諸々やって行こうと思います。

 

 

それでは~

*1:校正の結果伏せ字になりました