Metal Fatigue III

一般オタクの日記帳

労働の斡旋手続きをやってきた

ごきげんよう、ちたんです。

先日労働の斡旋手続きをやってきました。誰もが通るイベントでは無いと思うので、体験談として手続きどんな感じだったか~みたいな話を書いてみようと思います。

 

……下書きにここまで書いてから半年近く経っていました。後回しにしすぎだろ。

思い出しながら書きます。

きっかけ

半年ちょい前の話なんですけど、僕が当時勤めていた会社がだったんですね。

でその会社の賞与月が「6月と12月」だったので、「じゃあ12月末でやめよう!」という感じで転職活動をし、無事転職先が決まったので会社に「12月末で辞めます!」と宣言したんですね。

この「12月末で辞めます!」と宣言したのが11月中頃ここ伏線なので覚えておいてね。

 

 

その後12月の賞与支給日になり口座を確認すると、

なんか賞与が恐ろしいくらい少ないんですよね。

賞与を見越して散財してたので普通に「おや……??やばくね?」となりました。

 

 

ここで冷静になって会社の賞与規定を確認しました。

するとあるじゃないですか、計算式が。

ちゃんと賞与額算出のための数式が決められており、しかもここで重要なのは

規定内に"退職予定者には賞与減とする"といった文言が一切無い」。

ここまで確認して「あっ、やってんな……」と思いました。

 

 

こうして、「戦うか……(生活費のために)」となったわけです。

 

戦う手段はいくつかありますが、その中で一番穏便な公的手続きが今回の「労働斡旋手続き」ですね。

特徴としてはこんな感じ。

無料、比較的短期で手続きが完了する

・弁護士さん1人が労働者(自分)側・会社側双方の主張を聞いて判断を下す

・斡旋手続きに応じるか(来るか)は会社側の自由、下った判断を受け入れるかも自由だが、受け入れると決めた場合はその後その判断は法的拘束力を持つ

まあ要は調停手続きの労働者版みたいなものだね。

他にも「労働審判」など取り得る手段はあるけど、公的手続きを取るにしては賞与1回分となるとリターンが安めなので(自分にとっては大金ではある)、まあとりあえず斡旋手続きでいいかなと思ってこれを選びました。

ちゃんと裁判とかすると弁護士費用等が別途かかっちゃうからね。

 

正しい情報を知りたい人は厚生労働省のHPを参照してください。一応貼っておきます。

www.mhlw.go.jp

 

 

 

 

 

 

前手続き

さて斡旋手続きを始める前に、というより退職する前にやっておくべきことが1つあります。

それが「なるべく多くの証拠を掴んでおくこと」。

別に斡旋に限らず法的手続き何でもそうだけど(というか斡旋って法的手続きに入るんかな……?公的手続きではあるよね)、証拠は絶対正義です。証拠の紙束で上から殴れる(比喩)程度にできるだけ証拠を揃えましょう。

 

僕の場合は賞与規定もそうだけど、

賞与額を算出したと思われるであろう上司にメールで問い合わせ、案の定ボロ出まくりだったのでその文面を丸ごと取っておきました。

ついでに前回までの賞与明細も併せておくと「ここがこう異常値だ!」と主張できて良いですね。

 

 

ここまで揃える物を揃えたので、退職前の有給期間で労基署に相談に行きました。

ちなみにこの日は12/24でした。クリスマスイブの予定が労基署でした。最悪ですね。

証拠を一通り揃えて相談したおかげか話がかなりスムーズに進み、必要書類を一通りもらったので自宅で書いて労基署へ郵送しました。

 

その後担当職員さんが付き、書類や添付した証拠でわからなかった部分についていくつか電話で質問を受けました。

その際「ここ1年で一番わかりやすかった」と言われました。やったぜ。証拠を揃えた甲斐がありました。

実際その担当の方曰く、労働斡旋手続きは証拠も少ない状態で感情的に起こしてしまう人も多いとのことでした。まあ法的手続きなんて普通取らんし仕方ないことではあると思うけどね。ちなみに僕は法的手続き起こすの3回目でした。まじで何で??

 

更に1か月後くらいに「弁護士さんが付いたので日付○○と△△と××の中から選んで~」みたいな電話が来て、日程を決めました。

日付決定権はこっちにあったけど、平日の昼間しか指定できなかったので有給ある人は有給を使いましょう。

僕は転職したてで有給付与前だったので欠勤して行きました。悲しいぜ。

 

 

 

 

 

 

斡旋当日

当日、指定された場所に向かいます。

ググった感じ私服で良さそうだったのでバリバリの私服で行きました。

知らん駅から15分くらい歩かされた上に事前にもらってた地図が間違ってたのでちゃんと調べたほうがいいです。早めに出て助かったわ。

 

会場に付くと†対戦相手†となる会社の人はまだいませんでした。

これが斡旋手続きの良いところの内の1つなんだけど、手続き全体を通して会社の人とは一切顔を合わせることは無いんだよね。

「弁護士さん・担当職員さんと話す場所」「自分が待機する部屋」「会社の人が待機する部屋」が全部分かれており、また自分が待機する部屋は一番遠い場所にあったので会社の人の声もほとんど聞こえません。これがまじでありがたいんだよね。

 

 

まずは弁護士さんと担当職員さんがいる場で事実や主張の確認を行いました。

ここでも僕の場合書面と証拠を事前に一通り送っていたのでさらっと終わりましたが、それこそ人によってはここでがっつり論理的に主張の整理を行うんじゃないかな。

「あれ言っとけばもっと自分に有利だったのに……」とならないためにも、ちゃんと事前準備しておいたほうがいいです。

 

で、それを僕の分が終わったら会社の人分も行い、その後「会社側は○○円くらいなら払うって言ってますよ~」みたいなことを言われます。

僕としては「え、少なくね????」って感じでした。

でもあくまで斡旋は「双方の主張の折り合いを付ける場所」であって「自分の主張を通す場所」ではないんだよね。

多分裁判にかければもっと取れたんだけど、手間等を天秤にかけた時に「まあ受け入れとくか……」と思ったのでその提案を飲むことにしました。

 

 

 

 

 

 

結果

まあこちらの主張が100通ったわけではないですが、それなりに納得できる結果となって満足しています。

結果については口外出来ない決まりなので具体額は言いませんが。

 

そもそも12月賞与の会社で12月末で辞めるってあんまり良いことじゃなくて、

僕の場合はたまたま賞与規定が都合良く明記されていたから納得できる結果で終われたけど、

「退職が決まっている人に対しては賞与を出さない」といった会社も割と当たり前に存在するそうです。転職エージェントから聞きました。

なので賞与をもらってからやめたい場合は賞与支給額が決まってから退職を言い出したほうがいいと思う。

これは僕にとってもいい勉強になりました。

 

 

そしてもし斡旋手続きを取る方がこの記事を参考にされるのであれば、言いたいことは一つで

とにかく証拠を抑えよう

これに尽きますね。

 

慣れない法的な場なんて普通は緊張します。特定の相手と戦わないといけない場合であれば尚更です。

そんな時になるべく論理的に事前準備を済ませ、事を優位に運ぶにはやはり証拠が全てだと思います。

 

 

 

 

まあでもあれだね。

人生で法的手続きはもうやりたくないね。もう十分だわ。

今後は平和に生きれるといいですね……ほんとに……

 

 

 

 

それでは~